書跡
縦25×横50センチメートル
久世広之の書跡(くぜひろゆきのしょせき)
町指定 昭和61年5月1日
境町大字西泉田685 西光寺
江戸
紙本和歌に詞書(ことばがき)を添えた書であり、下ふさ国世喜宿領和泉田村西光寺といへる古寺に大ひなる桜あり/春は八重一重に咲きみだれ/人々は此花のもとに終日詠暮(うたくれ)/せりと住持(じゅうもつ)のかたられし/誠にさもありなん/一もとの桜堂の庭にみてり/年久しけれども、枯れたる枝も/見えずよそほひたくひま/れなりおりふし秋の半ばにみたれば/西ひかる寺の桜は秋とても/花し忘れぬ庭のよそほひとある。
江戸時代の寛文12年(1672年)8月22日、関宿藩主久世大和守広之が、大字西泉田の西光寺に詣でた際に「匂い桜」と称する桜花を観て詠んだものと伝えられている。
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