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※本企画展に係る展示作品の写真撮影および画像掲載につきましては、著作権保護の観点からご遠慮いただきますようお願いいたします。

【公式インスタグラム】
S-Gallery粛粲寳美術館Instagram

ごあいさつ

この度、上田薫の作品展を開催していただく運びとなりましたこと、心よりお礼申し上げます。
上田薫は、アメリカで1960年代後半に流行したスーパーリアリズムとほぼ同時期に、写真のように描く表現に取り組んでいたため、スーパーリアリズムの画家とみなされがちですが、本人はそのようには考えていないようです。

彼の作品は、写真のようにオートマティックに日常の風景に潜む美しさを描き出し、鑑賞者の感覚を新たに目覚めさせます。
本展では、その淡々とした筆致による作品群を通じて、現実を超えた新たなリアリティを体験していただけるでしょう。
また、描写の細部には彼が捉えた一瞬の光景に込められた情景や記憶が宿り、鑑賞者それぞれが異なる物語を見つけることができるでしょう。

今回の展示が皆様にとって特別な時間となり、作品が持つ力を存分に感じていただける場となることを願っております。
お忙しい中とは存じますが、ぜひ足をお運びいただき、上田薫の世界をご堪能ください。

上田葉子

上田薫 プロフィール

上田薫（うえだかおる）

1928年東京府代々木生まれ、神奈川県鎌倉市在住

【略歴】
1954年　東京藝術大学絵画科油画専攻卒業、卒業制作《自画像》買い上げ
1956年　MGM社ポスター国際コンクール国際大賞受賞
1960年　グラフィック・デザイン会社ノバ・グラフィックを設立
1972年　第7回ジャパン・アート・フェスティバル入選、メキシコ国立近代美術館買い上げ
1975年　第11回現代日本美術展東京国立近代美術館賞受賞
　　　　 第10回ジャパン・アート・フェスティバル外務大臣賞受賞
1976年　第12回現代日本美術展群馬県立近代美術館賞受賞
1985年　茨城大学教授就任（～93年まで）
1993年　山野美容芸術短期大学教授就任（～99年まで、99年～2016年同客員教授）

【所蔵】
ウクライナ現代美術館、クイーンズランド州立美術館（オーストラリア）、クラクフ国立美術館（ポーランド）、光州市立美術館（韓国）、メキシコ国立近代美術館
愛知県美術館、青森県立美術館、茨城県近代美術館、茨城大学、いわき市立美術館、大川美術館、学習院大学、神奈川県立近代美術館、刈谷市美術館、群馬県立近代美術館、国立国際美術館、埼玉県立近代美術館、相模原市、坂本善三美術館、常陽銀行、高松市美術館、東京藝術大学、東京国立近代美術館、東京都現代美術館、栃木県立美術館、豊橋市美術博物館、新潟市美術館、練馬区立美術館、光と緑の美術館、日立市郷土博物館、広島市現代美術館、福岡市美術館、北海道立釧路芸術館、水戸市立博物館、水戸芸術館 現代美術センター、山野美容芸術短期大学、和歌山県立近代美術館

トークイベント「上田薫・自然への想い」

日時：2024年10月6日（日）13時15分～14時00分
講師：花坂陽朗（高島屋美術部）　

登壇者・花坂陽朗（1974〜）は東京造形大学に学び相模原市民ギャラリーの学芸員を経て高島屋美術部に入社しました。トークイベントでは上田薫の生い立ち、若い時代から現在までの作品の変遷とその視点について、また、作品にまつわるエピソードを交えながら作風の謎を解説していただきます。上田作品が捉えたリアリズムとは何かを知る機会となりましたら幸いです。

会場

S-Gallery粛粲寳美術館（茨城県猿島郡境町1455-1/Tel0280-23-4148）

※駐車場については美術館HPの交通アクセス欄をご確認ください。

開催期間

2024年10月2日（水）～ 11月4日（月・祝）

開館時間

10:00〜12:00（最終入館 11:30）
13:15〜17:00（最終入館 16:30）
  ※12:00〜13:15は昼休業のため閉館

休館日

月曜日・火曜日
10月15日（火）、10月16日（水）
  ※10月14日（月・祝）、11月4日（月・祝）は開館します。

入場料

330円
  ※18 歳未満、65 歳以上は無料（年齢が確認できるものを提示）
  ※各種障がい者手帳をお持ちの方と付き添い1名無料

• 2024年10月2日
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