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浅野暢晴(あさの のぶはる)展 さかいに棲む異形

開催期間

2026年9月30日(水)から11月3日(火・)まで

浅野暢晴個展チラシ

 

開催のごあいさつ

 

境町。

その名には、「境」という言葉が刻まれています。

「境」とは、こちらとあちらを分ける線でありながら、同時に、異なるものが出会う場所でもあります。

利根川という大きな川と深い関係がある境町ですが、川は昔から、単なる地理的な線ではなく、こちら側/あちら側、生/死、日常/異界を分ける「境」としても想像されてきました。


人と人。

土地と土地。

日常と非日常。

そして、見える世界と、見えない世界。

彫刻家・浅野暢晴がつくる「トリックスター」は、そんな境界に現れる存在です。

 

三本の足を持つ、黒い身体。生き物のようでありながら、生き物ではない。どこから来たのか、何を考えているのかもわからない。

けれど、もしかすると彼らは「つくられた」のではなく、私たちが気づいていなかっただけで、もともとそこに存在していたのかもしれません。

作品を前にしたとき、私たちは「これは何だろう」と考えます。けれど、もしかしたら問われているのは作品の正体ではなく、「私たちの見えていないものが、この世界にはどれだけ存在しているのだろう」ということなのかもしれません。

 

「さかいに棲む異形」。

 

境町という名前に導かれながら、見えるものと見えないもののあいだに目を凝らしてみてください。

「境町には、境目が多い。異形が棲むにはちょうどいい。」そんな具合で、トリックスターたちもゾロゾロと移住しているようです。

 

(境町アートプロジェクト)

 

ステートメント

 

「さかいに棲む異形」

「境(さかい)」という言葉を聞いたとき、二つの世界を隔てる一本の線を思い浮かべるかもしれません。

しかし境とは、単にものを分ける線ではなく、異なる世界が接し、交わることで、新しい何かが生まれる「接点」でもあります。

粛粲寶美術館がある茨城県境町。この地名に着想を得て、本展を「さかいに棲む異形」と題しました。

ここに展示されるのは「トリックスター」という名を持つ異形の彫刻たちです。

黒色の陶で作られた彼らの体には、一つひとつ異なる文様が隅々まで刻まれています。

そして最も大きな特徴は、三本の足を持つことです。二本足で歩く人間でもなければ、四本足で駆ける動物でもない。その三本足の造形は、人間と動物の「あいだ」の存在であることを示しています

あるいは、この世とあの世の境目を行き来し、見る者を不思議な世界へと誘う妖怪のような存在と言ってもよいかもしれません。

どちらの領域にも属さず、曖昧な境界の上に佇み、あわいを行き来する存在。それこそが、私の作り出すトリックスターの姿です。


本展では、2025年の「中之条ビエンナーレ」で初めて取り組んだ大型レリーフ作品から発展した、新作の彫刻を展示します。

レリーフという表現もまた、空間に自立する「三次元の彫刻」と、平面に世界を描き出す「二次元の絵画」の境界に位置する表現です。

立体的な強さを持ちながら、重力という足枷からは少しだけ解放され、立体と平面のあわいに存在しています。

「人間と動物」「この世とあの世」という世界の境界を行き来するトリックスター。

そして、「立体と平面」の境界に佇むレリーフという表現形式。

この二つが、「さかい」という言葉を介して一つに結びつきました。

境町に現れた異形たちが、異なる世界と世界が交わる「接点」となり、そこから新たな風景が立ち現れることを願っています。

 

経歴

 

略歴
2004 筑波大学大学院修士課程彫塑分野修了


〈展覧会〉
2025 中之条ビエンナーレ 2025(2023、2021、2019、2017)(中之条ガーデンズ/群馬)
2024 あきがわアートストリーム(アーツキャンプひのはら/東京)
2024 亀山トリエンナーレ 2024(亀山文化会館/三重)
2024 群馬県庁舎アートサイト(群馬県庁/群馬)
2023 個展「旅するトリックスター 2019-2022」 (大久保分校スタートアップミュージアム TSUCULIE /栃木)
2022 BIWAKO ビエンナーレ 2022(旧寺本邸/滋賀)
2022 六甲ミーツ・アート芸術散歩 2022(六甲高山植物園/兵庫)
2021 土イジり展(茨城県陶芸美術館/茨城)


〈ワークショップ〉
2021 「マネックスターを作ろう」(国立新美術館/東京)
2025 「マネックスターを作ろう」(群馬県立近代美術館/群馬)
2026 「観る、作る、飾る」(茨城県近代美術館/茨城)

 

出展作品(一部)

隙間女

 


「隙間女」中之条ビエンナーレ

散歩する異形

 

 


「散歩する異形」数多の祭り 2026-02(photo:NahoHanawa)

 

トークイベント

10月3日(土)「トークイベント」

内容


「浅野暢晴がつくるトリックスターの世界」

浅野暢晴が生み出す、三本足の異形の彫刻「トリックスター」。約 10 年前にその名が付けられて以来、さまざまな姿へと変化しながら、その世界を広げてきました。

トリックスターはどのように生まれ、これまでどのように変化してきたのでしょうか。

作品が生まれた背景や制作の過程、そこに込められた思いについて、作家本人が語ります。

日時

10月3日(土)14時から15時まで

場所

S-Gallery粛粲寶美術館 

 

ワークショップ

10月11日(日)「ワークショップ さかいに棲むマネックスターを作ろう!」

9月30日8時30分より事前予約の受付を開始いたします。

内容

マネックスターを作ろう

画像:「マネックスター」を作ろう群馬県立近代美術館

 

浅野暢晴の「トリックスター」をマネして作る「マネックスター」。

色鮮やかなオーブン粘土を使って、自分だけの生き物を作ります。

あなたの「マネックスター」は、どんな姿をしているでしょうか。展示作品から想像を膨らませ、「さかい」に棲む新たな生き物を作ってみましょう。

 

お申込みはこちらから

日時

10月11日(日)14時から16時まで

参加費 500円
場所 S-Gallery粛粲寶美術館 となりS -Lab研究室
定員

20人(事前予約制)

対象 中学生以上(未就学児・小学生は保護者同伴)
その他 汚れてもよい服装でお越しください。

 

《予約申込》

ワークショップは原則事前予約制(※1)です。参加をご希望の方はこちらからお申込みをお願いします。
定員に達し次第、申込を締め切ります。以降の申込状況については随時当ページまたはS-Gallery粛粲寶美術館Instagramにてお知らせします。
ご不明な点がありましたら下記問合せ先までご連絡ください。

※1 申込期限までに定員数に達しなかった場合は、事前予約がなくても参加可能な場合があります。
※2 一人一回まで申込可能です。複数回の申込は無効とさせていただきます。
※3 入力いただいた個人情報は、本ワークショップの運営管理以外の用途には使用いたしません。

 

 

 

企画展情報

会期

2026年9月30日(水)~  11月3日(火・文化の日)

開館時間

10時00分~12時00分(入館は11時30分まで)
13時15分~17時00分(入館は16時30分まで)

※12時00分~13時15分は昼休憩のため閉館

休館日

毎週月曜日・火曜日

※10月12日(月・スポーツの日)、11月3日(火・文化の日)は開館

入場料

330円

※18歳未満、65歳以上は無料(年齢確認ができるものを提示)
※各種障がい者手帳をお持ちの方と付き添い1名無料

主催/企画

境町/境町アートプロジェクト

インスタグラム_アイコン S-Gallery粛粲寶美術館Instagram

駐車場案内

S-Gallery粛粲寶美術館
(茨城県猿島郡境町1455-1 / Tel0280-23-4148)

駐車場情報5.31~

※HOSHIIMONO100Café隣接駐車場は一方通行の道路に面しています。南側からは進入できませんので、ご注意ください。

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問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは商工政策課です。

役場4階 〒306-0495 茨城県猿島郡境町391番地1

電話番号:0280-81-1314

メールでのお問い合わせはこちら

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